Category:life

昨日は少しだけ遅くなってしまって、妻が市街地に出てきていたので待ち合わせて一緒に帰るときに、もう食事していこうということになり、道沿いにある焼肉屋に入りました。


休めの値段設定の焼肉屋なので若い人が比較的多く、後ろの席には数カップルで食べにきたらしき男女の集団が座っていました。席が近かったので会話は隅々まで丸々聞こえて、聞こうと思わなくても耳に入ってくる状況。中でもすごい勢いで喋り続ける男の子が一人居て、僕らも彼の独演会を聞きながら黙々と焼肉を食べる羽目に。

でもずっと聞いてても彼の話は僕にはつまらなくて、なぜなのか考えました。彼の話はなぜつまらないのか。変な話ですけど、焼肉を黙々と食いながら、知らない人の話をソラで聞きながら、頭の中で分析していました。


多分ですけど、彼の話には芯が無い気がします。主題というか、話したいテーマみたいなものが多分無い。彼の話のはじまりは常に「オレ」は(が)。人に話をするという行為は彼にとっては何かを伝える為のものではなくて、化粧やファッションと同様の、自己アピールのいち手段なのかな、という結論に至りました。


自分がぼちぼちと写真を撮るようになって、人の撮った写真をよく見るようになったんですが、写真を撮ってブログに公開するというのはある程度マスターベーション的な意味合いも強くて、伝えたい何かが明確でないと、他の人がそれを見ることにあんまり意味が生じない気がして、上の彼がやっていることに良く似ているのかも、と思います。


何の変哲も無い瞬間を切り取って人の心の琴線を揺さぶる写真にしてしまうテクニックには憧れます。でも、そういう写真って実はあまり魅力は感じないんです。


テクニックによって自分自身というものを伝える自己表現、というのはいわゆるアーティストと呼ばれる人たちのひとつの形なんだと思いますが、自分自身ではない何かを表現することで、結果、その背後に居る作者が浮かび上がるような、そんな存在の仕方がかっこいいなと思います。


自分で書きたいことがうまくかけない文章力の拙さに辟易としながら、収集もつかなくなってきたのでこの辺で止めときます。うーん書くの難しいなあ。

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以前応募して不採用となった会社の方から、「人材を探しているのですが」とメールをいただきました。僕のことを覚えてもらっていて、かつ再度声をかけてもらうというのはそれなりに何かを評価されているということで、大変うれしく思いました。
でも一方で、長崎にはそんなに人材がいないのか・・・と心配になりました。

正直僕は自分が(デザイナーと言う基準に照らした場合に)デザインセンスがある方だとは毛頭思っていないし、年齢を考えるとコストパフォーマンスが低く、以前落とした人間だから連絡すること自体も若干はばかられたはず、それでも連絡してくるくらいなので、よほど人材不足なんでしょう。


東京に行けばハタチそこそこくらいで、僕よりもはるかにいいセンスと技術をもっている人がごろごろと、石を投げればあたるくらいの確率でいるはず。地方、特に九州の片田舎と中央の格差は非常に顕著。


一つ前の会社の人事担当の人がこう言ってました。
「長崎には仕事と言うものに希望が無い、若くて才能がある人はみんな都会に出て行って、そして帰ってこない。必然的に出て行くチカラが無い人間ばかりで会社が構成されていく。そんな状況でどうして会社がよくなるもんか。」


もちろんこれが全てではないし、能力の問題ではなく、様々な事情で地元に残ることを余儀なくされた人もたくさんいるはずです。でも、市場に魅力ある仕事が無いというのはたしかに事実だと僕も思います。たとえばデザインという分野で言えば、それに対して金を出すという意識が中小企業のクライアントにはありません。だから県内にいいデザイン会社、デザイナーが育たない。自然と大きな仕事は福岡、東京に流れ、ますます機会が失われる。その悪循環。


僕は出戻りですが正直長崎に帰ってくるのは嫌でしたし、他県で暮らしている友人からも「なんで一回出れたのにわざわざ長崎に戻ったの?!」と驚かれました。長崎で勤め始めて1年とちょっと。住めば都とは言うけれど、こと仕事に関しては、あまり希望がありません。


これからどうなっていくのか。地方の現実と若干の不安を常に抱えながらも、連綿と人生は続いていきます。

サマータイムマシン・ブルース スタンダード・エディション (初回生産限定価格)
サマータイムマシン・ブルース スタンダード・エディション (初回生産限定価格)


少し前に見た「嫌われ松子の一生」で、瑛太という役者さんが結構いい雰囲気だったので、彼のその他の出演作を見てみようと思い、サマータイムマシンブルースを借りてきました。


いつもなのですが僕はなんでも断片的にしか知識は無くて、この映画が本広克行(踊る大捜査線が有名ですよね)監督作品だと知ったのは借りてからでした。「踊る大捜査線」のシリーズは結構好きで、スピンオフも一通り見ています。同じ監督の作品だと知って、さらに期待して観る事となりました。

さて内容ですが、かなり楽しめました。ここ最近見た映画の中で、一番満足感のある映画だったかも。役者さんが全員達者で、なんだかとてもいい雰囲気です。軽妙な掛け合いはともすれば軽薄な演出過剰のシーンとなってしまいますが、たぶん地力のある役者さんがやってるせいかとても自然。


タイムマシンという題材である以上、ある程度のパラドックスが生まれてしまうのは避けられないわけで、落としどころへどうやってもっていくかでこの手の題材の成否が決まってしまうと思うのですが、この映画は結構成功してるんじゃないでしょうか。序盤のある程度の時間を伏線を張るのに費やし、それがラストに向かってぐいぐいと収束していくさまは見事だなと思いました。


話に無理が無くて、いたるところにちりばめられたちょっとしたパズルめいたお遊びも見てて楽しいもので、そのちりばめられたお遊びを見たくて、早速次の日に2回目を観てしまいました。2回目は、解説音声をオンにして観るとより楽しめるかと思います。解説音声は本広監督と、脚本家の上田誠さんのお二人でした。


もともとこの話は上田さんが代表を務めるヨーロッパ企画という劇団の舞台を本広監督が観て、是非にとお願いして映画化したものだそうで、映画でも一部舞台と同じ役者さんが演じてらっしゃいます。どうりで役者さんたちに味があるはずです。サマータイムブルース、お勧めです。


この映画を見て、食わず嫌いだった上野樹里という女優さんもちょっといいかなと思いました。ってことで、そのうちスイングガールズ見てみようかな、と思います。